PROFILE
教育カウンセラー
小西 智子(こにし ともこ)
<経歴>
公立小学校教諭
奈良市就学指導委員会調査員
奈良警察署協議会委員
奈良警察署少年補導員
地域交通安全活動推進委員
奈良市交通安全母の会役員
いのちの電話相談員
すこやかテレフォン相談員
<資格>
教育学修士
学校心理士
ガイダンスカウンセラー
特別支援教育士(SENS)
HISTORY
世界遺産の地、奈良市で生まれる。
一人っ子だったこともあり、幼少期はひとりで本を読むことが大好きでした。
身の回りに本がたくさんあったこともあり、本があれば寂しさは感じることがなかったので、小学生までは「友達は必要ない!」「女の子同士の人間関係をめんどくさい」と感じるような子どもでした。
そんな私が中学生になり学級代表に任命され、多様な人間関係の渦に巻き込まれていき、今までの考えを改めなければならない場面がたくさん現れました。
そんな時、親身になって話を聞きアドバイスをくれた友だちの大切さをを知りました。今でもその中学生時代の友だちとは深く交流があります。
高校生の時も、友だちに恵まれたこともあり、日々、寄り添って喜びも悲しみもわかり合える仲間ができました。安心で満たされるという素晴らしい経験をし、人が人と繋がり「心に寄り添う」ことの大切さを学ぶことができました。
私は、幼いころから家庭環境もあり、漠然と『大きくなったら、先生になろう』と考えていました。そして、小学校の教員免許状を取得することにポイントを絞り、進学しました。
就職、結婚。
日頃から、保護者の方からの相談を受けて、『親って大変だなあ』と感じていましたが、自分の身にも大きなことが起こってきました。
娘が3歳になって1か月後、本人も楽しみにしていた幼稚園の生活が始めました。ぼつぼつ慣れたかなと思っていた5月、登園を渋りだし毎朝「行かない。」「行きなさい。」のバトルが始まりました。
「幼稚園や学校なんて、行って当たり前」と考えていた私にとって、大きな衝撃でした。
毎朝、子供を幼稚園に行かせるために奮闘し、家族全員を巻き込み、修羅場のような苦しい日々が始まったのです。
悩んで胃炎になったり、発熱までし始めた私は、藁にもすがる気持ちで、当時の奈良県教育センターで指導主事をなさっておられた、今は亡き、谷口常充先生のカウンセリングを受ける事となりました。
谷口先生のカウンセリングを受けたことによって、「寄り添う」ということを知り、娘への接し方が劇的に変化しました。その効果もあり、娘自身も3カ月程すれば幼稚園に自分から「行くわ。」と言うようになりました。
結局、また、「行きたくな」と言い出す日がくるのではないかという不安を抱えながらの生活は、約12年にも及ぶものとなりました。
長年にわたって私は、「なぜ、不登校になるのか?」
と考え続けてきましたが、
本人の資質もあるのでしょうが、
「自分にとってそこが居心地が良くないと感じる」
ということに原因があるのではないのだろうかと思っています。
『友達がいたり、なんとなく居心地の良い場所』が人には必要である、
ということ、を娘だけではなく、沢山の子ども達をサポートする中で確信できたのです。
この子育ての経験こそが
その時期の真っ只中の辛いお母さんの気持ち、子どもの気持ちを分かるようにしてくれたと思っています。
そして、40年の教員生活を終えた今、強く思うのは
微力ながら、何かお役に立ちたいということです。
私が、子育てで悩み苦しみながらを実際に乗り越えてきた方法や
教育現場で培ったノウハウを活かしたい。
かっての私のように苦しむおうちの方や
お子さんたちに精一杯のサポートがしたい。
ということです・
その思いから、2019年4月1日
親と子の学習スペース とも を立ち上げました。
「とも」という名前には
友だちの友・・・友達のように親身になって話し合いたい
共に・・・・・・子どもやおうちの方と共に学習して成長していきたい
智子・・・・・・私の名前から
の3つの意味が込められています。
悩んでおられるご家族が笑顔で過ごせる時をつくれるように
今後も皆様の心に寄り添い共により良い方向に進んでいきたいと考えています。